ロードスターレストアプロジェクト #7 板金・パーツ補修

2025.08.18

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この記事の目次

手を離れ、技をつなぐ。ボディとシート、職人の手でよみがえる。

エンジンの組み立てを終え、次はボディと内装の再生フェーズ。


この回では、板金塗装とシート補修という“プロの技術”が、ロードスターを新たなステージへと導く。

マエジマ自動車さんが登場。積載車でボディを搬出

ガレージに積載車が到着。

 

迎えにきたのは、板金塗装のプロ・マエジマ自動車さん。

 

スタッフ総出でロードスターを押して移動。


数ヶ月ともに過ごしたこのボディに、しばしの別れを告げる。

板金塗装の打ち合わせ。細部まで詰めていく

後日、マエジマ自動車さんで板金塗装に向けた詳細な打ち合わせを実施。
 
リアバンパーのカットライン
サイドステップの塗り分け
補修すべきキズやヘコミの場所
 
などを、職人の目で一つずつ確認していく。
 
ロードスターにとって、これがボディの仕上がりを左右する、重要な確認作業だった。
 
協力:
株式会社マエジマ自動車
〒679-2424 兵庫県神崎郡神河町柏尾765-2

同時進行で、シートも職人の手に託されていた

実はその裏で、内装の主役であるシートも補修に出されていた。
 
元は「Sスペシャル」グレードの純正シート。
 
補修を依頼したのは、内装リペアのプロフェッショナル、ユアブランドさん。
 
シートベースのサビ除去&防錆処理
ウレタンの補修・成形
表皮の張り替え(純正風仕上げ)
 
仕上がったシートは、まるで新車時のような雰囲気。
 
手に触れた瞬間、その丁寧さが伝わる。
 
協力:
ユアブランド
〒747-0062 山口県防府市上右田329−2

職人の手でよみがえるボディ

そして数週間後。
 
ついにエーモンに塗装を終えたロードスターが戻ってくる。
 
傷や歪みはすっかりリセットされ、ツヤや質感にもこだわった塗膜は、しっかりと張りがあり、見る者に“新車のような存在感”を感じさせる仕上がりになっていた。
 
「ここまで仕上がるのか」と思わせる1台が帰ってきた。

次回予告:最終話。手を重ねてきた時間のすべてが、一台のクルマとして形になる。

このプロジェクトの最終工程。


組み上がったエンジンを車体に搭載し、シートや内装パーツを一つずつ戻していく。


ただ動くクルマではなく、“思いを込めて再生した一台”として仕上げていく。

 

走る・乗る・楽しむ。
そして、よみがえる。


NAロードスター、ついに復活の時。

ロードスターレストアプロジェクト #7 動画

編集後記

一度手を離れて、誰かの手で磨かれて戻ってくるパーツたち。
その仕上がりが、プロジェクトの完成度を底上げしてくれる。
自分たちだけでは届かない部分は、信頼できるプロに託す。

それもレストアの一部だ。