ロードスターレストアプロジェクト #2 車両現状確認

2025.07.31

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この記事の目次

煙とトラブルのオンパレード。NAロードスター、現実チェックの洗礼。

エンジンがかかるか? 走るか? 壊れてるのか?


再生への第一歩として、ロードスターの“現状”に向き合う時間が始まった。


あちこちから顔を出す劣化とトラブル。

 

そして、奇跡のようなエンジン始動——。

まずは気になる「オイルパンの穴問題」

前オーナーから「オイルパンに穴が開いているかもしれない」との申告があった。

 

しかし、実際に確認してみると穴はなし。

 

むしろオイルパンは比較的新しく、交換済みの可能性がある。

 

ゲージをチェックすると、LOWレベルながらオイルも残っていた。


この時点で「もしかしたら…」という淡い期待が生まれはじめる。

クランキング → まさかのエンジン始動

ジャンプスターターを繋いで、恐る恐るクランキング。

 

数秒後、エンジンが始動。

 

白煙を吹きながらも、しっかり目覚めた。

 

ブォォン……!(白煙モクモク)

 

内部の状態こそわからないが、想像よりも“生きていた”エンジンに、場が少しざわついた。

再始動直後、白煙が立ちのぼる

エンジンを再始動するとエンジンルームから白煙が発生。


オイル?冷却水?

 

原因は特定できないが、クルマは動く。


そこで、慎重に様子を見ながら敷地内での走行テストを試みることに。

トラブルは続く:ゲージが折れ、ベルトが切れる…

煙騒動のあとも、次々と不具合が顔を出す。
 
•オイルゲージが折れる
•エアコンベルトがちぎれる
 
いずれも“旧車あるある”なトラブルだが、レストア前提で考えるなら序章にすぎない。

それでも、走った。最低限の生命力は健在

トラブルを踏まえたうえで、敷地内で慎重に動かしてみる。


結果は良好。


ブレーキやステアリングなど、クルマとしての基本機能は一応生きている。

 

大きな手応えと、小さな課題が交錯するテスト走行となった。

次回予告:いよいよ車体分解へ

次回はついに、エンジンを降ろし、内装パーツを一つずつ外していく「車体分解フェーズ」へ。

このロードスターの本当の物語が、ここから始まる。

ロードスターレストアプロジェクト #2 動画

編集後記

ただ“動く”ことと、“走れる”ことは違う。
古い車の再生では、見えるダメージだけでなく、潜在的な問題とどう向き合うかが試される。
今回はそのスタートライン。いよいよ次回、バラして本当の状態に迫っていく。